2017年7月11日火曜日

ブサブサが来た!石風呂編

7月9日(日)岸見の石風呂
参加者、アルパカ、いぼり、カルピス、きぞく、だいすけ、つるこ、はんぞー、もこ。


山口県の防府にある岸見の石風呂は、年に数回しか炊かないお風呂だそう。入れるのは10時からということですが、炊き始めるのは7時からということで、それを目指して5時に集合です。
途中で線状降雨帯らしきものをくぐったり、ガス欠のピンチにあいながらも無事に到着。はなぶささんと大久保さんは、すでにお仕事中。特に、職人のオーラが出ている大久保さんには、ご挨拶もできず。撮影の邪魔にならないように、気をつけながら見学します。
藁葺きの建物の中に、お座敷と土間があって、土間にドーム型の窯がありました。石組みの窯の中で、枝が燃やされて、それが熾火になったらかき出し、薬草とむしろをひいて、その中に人が寝転がって、汗をだすのです。つまりは、石窯焼きのピザと同じということです。



石風呂の近くにある研修センターがお風呂に入った人達の休憩所になるらしく、火をたいている間におもてなしの準備が進んでいます。厨房では、女性がおにぎりや茶がゆを作っています。縁側では、バケツ4杯のお花を花瓶に挿していきます。大きな花瓶から、小さなものまで、次々と出てきます。お花も地域のみなさんが持ち寄ったものだそうで、とりどりです。私たちもちょっとお手伝いします。



ハンゾーが薬草をひくために、熱々のピザ窯・・・ではなくて石風呂に突入するというので、お花を生けるのを中断して、見学へ。
消防士の服を着て突入です。




かき出した熾火は、いろりの火となります。いろりの自在鉤には、茶がゆが入った鍋がかけられます。この地域では、お茶の産地というわけではないですが、畦などに茶の木を植えていて、子どものおやつは、決まって茶がゆにかき餅を割って入れたものだったとか。
茶がゆは、お茶とお塩で炊いたシンプルなもので、割り入れたかき餅の塩気とさくさく感があって、上品な雰囲気でした。
ちょっと、平家の落ち武者の里などを連想してしまう、いろりでのひとときでした。

前日の公開講座で、忠海の石風呂では、男女とも水着で入浴すると聞いていたので、水着を持って行っていたら、岸見では、みんな長袖長ズボンで入浴するということで、「水着は前代未聞だね」とのこと。
「それは、ビキニ?スクール水着?」いえ、普通の水着です。
「そんなに足出してたら火傷するよ」と言われてるのに、どんどん入っていく女子大生たちに、ほらほらと言いながら慌ててバスタオルを持って来てくださる女性も。

石風呂の中は、じんわりと暖かく、するすると汗が出てきます。
もうそろそろ出ようかなと思ったら、中から声をかけると外からドアを開けてくれます。外に這い出すと、涼しい!
冷たいお茶といろりで焼いたかき餅をいただいていると、お風呂の中にいるときと同じように汗が噴き出してきます。拭いても拭いても汗が出ます。
昔は、お風呂から出てきたら裏の滝で水浴びしていたと聞いて、滝で水を浴びたり、顔を洗ったりしました。冷たい!ということで、もう一度お風呂へ。

真っ赤でつやつやのカサのきのこを摘んできたり、法要中に滝に打たれて遊んでたり、短パンで石風呂に入ったり、ずいぶん奔放な団体でしたが、保存会のみなさんに、親切にしていただきました。



でも、まだ今日の予定は半分しか終わってないのでした。
保存会のみなさんにお礼を言って、ぶさぶさへの挨拶もそこそこに、急いで小倉に戻ります。

14時から「風かたか」の上映会を見たら、ヤシガラ椀でおなじみ加藤さんのウェルカムディナー。
でもそれは、別のお話。

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